みちゃろっく

誰かが掻き鳴らしてくれた音楽を書く

秋山黄色の初ワンマンにて、開始一音で泣いた話

5月26日 秋山黄色「一鬼一遊 TOUR Lv.3」 @KT Zepp Yokohama

 

上記のワンマンに行って、秋山黄色愛が爆発した話。

セトリネタバレありますので、

ご注意ください。

 

大丈夫な方のみ、スクロールしてくださると助かります。

 

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一曲目から涙が出たライブは、優に片手で数えられる。

一曲目の一音目から涙が出たライブは、今回が初めてかもしれない。

 

というのも、私が秋山黄色に惹かれた曲が『白夜』ということに深く関係している。

このブログで紹介したアルバムの締め曲でもあり、それだけ私の思い入れが強い曲でもある。

ツタロックやJAPAN JAMでは「白夜やってくれないかなぁ~」なんて期待しながら聴けず終いだった。

 

今回のワンマンツアーは3rdアルバム『ONE MORE SHABON』を引っ提げたもの。

さすがにやるだろう、たぶんアンコール前のラストとしてセトリ組んでるだろう。

 

ライブを楽しみにするあまり、今まで数々のライブでたくさんの喜ばしい裏切りやサプライズを喰らってきたことを忘れていた。

振り返れば、私が好きなアーティストはいつだって自由で、こっちの予想なんて軽々しく超えてきて、息が止まりそうな熱をぶつけてくれた。

 

ツアーに行った人はお分かりの通り、まさかの『白夜』はじまり。

 

幸せな裏切りを、秋山黄色にもされた。

一音で『白夜』だと確信、正直歌い出しは頭が一杯いっぱいでちゃんと聴けていなかった気がする。

「アルバムで最後に収録されてるからって油断してんじゃねぇぞ!」って言われてるみたいだった。

 

“幸福で死にたくないっていうのは この地球上で一番の不幸だね”

サビのこのフレーズが聴けただけでとうにライブに来たことが報われて肯定されていた。

 

そこから先は、私が今年秋山黄色に出会った意味が凝縮された2時間だった。

出会ってよかっただろって訴えかけられて頷くことしかできないライブだった。

 

なんなんだろう、あの二面性。

死ぬこと、幸せすぎることを極度に怖がって跳ね除けてすらしまいそうなのに。

寿命が縮まるようなこの先の人生を前借りしているような、ライブっていう生物(ナマモノ)を謳歌するアクトをする。

 

予約の電話も出来ない小心者なのに、「できるよ。できます。無責任な発言じゃない。俺は天才ってアドバンテージがあったけどさ(笑)みんなもできるから。朝起きたらできますって言え。」って語る時は自信に満ちてる。

 

体力ゴミだし友達との約束を前日ドタキャンしたくなるし飽き性だし。

普通の人なのに、私と同じ感性をたしかに持っているのに。

なんか違う。あの自信を裏付ける、どんな体験をしてきたんだろう。

 

音楽ライターを目指す身として、アーティストのバックボーンにはかなり興味があって。

この曲を作るには、言葉を投げかけるには、何があるのだろうと掘り下げたくなる。

だからこそ、最近純粋に音楽を楽しみきれなくなっているとも思う。

かなり個人的な話。

ライブ中も、「この空間をどうやって言葉にしたらいいのか、あの有名な凄い人だったらなんて書くのか、あれさっきなんて言ってたっけ、今の演出かっこいいな、最悪ださっきのMCの内容忘れた、てか無心にライブ楽しみたい、いや頭使ってこそだろ。」いろいろ考えて頭が分離しそうになる。

ただそれすらそうなって良かったと、秋山黄色にいつか携わってやるからなと思わせてくれた。私の考えすぎて深くまで知りたくて言葉にしたくなる性分が、彼をここまで好きにさせてくれた気がした。

 

「楽しいことほど長く続かない。悲しいことほどずーーーーっとある。それがぶった斬られる瞬間を。」

こんな感じのMCがとある曲前にあって。本当にぶった斬ってきた。

洋楽やK-POPを聴いて気取りながら自分最強って思いながら歩けちゃうあの感じ。

あの時間、全員が無敵だった。秋山黄色のバフにかかってた。

 

自然と体が揺れる、手を叩く、腕をあげる。客席から溢れ出したそれらも良かった。

秋山黄色のライブはお決まりがないと、事前情報で入手してたけれどその通りで。

あの秋山黄色が好きな奴しかいない最高の一体感を感じながら、各々がやりたいように楽しめというとこも二面性で。

その身軽さゆえに、フェスの大舞台で着実に新規を獲得していけるんだろうな。

 

ブログも佳境なので、もう何度でもいうけれど私は秋山黄色のギャップにやられてるので。

あと初めて尽くしなんです。

初めて雑誌から好きになった、内面から好きになったアーティスト。

初めて愛を解釈を言葉にしてブログで発信してみたアーティスト。

初めて見た目寄せたいと思って美容院予約して5年ぶりにパーマ当ててみた。

 

新しい髪色髪型はおかげさまで好評です。秋山黄色様様。

今はだいぶ金髪になって本家に寄ってきました。

 

死生観と幸せと音楽に対する考え方を知ってしまった以上、それを素敵だと思った以上、もう引き返せないほど好きなんだよね。

同世代っちゃ同世代。私の二個上。

人並みの感覚を持ち合わせながらのあのビッグマウスと攻めの姿勢。

這いつくばること、曝け出すことを恐れない度胸。

ただ、寄り添ってくれるような優しさと寄り添わないと崩れそうな危うさを孕んでる。

そんなん好きやろ!!

 

最近個人的に考えていた、本当に1番好きな曲は自分の体験ありきの好きなので、人に簡単にお勧めできないしするような曲じゃない説。

まさに秋山黄色はそうなりそうで。

ここまで読んでくださった努力家で変わり者な方がいるなら、どうかあなた自身の経験を秋山黄色に重ね合わせて好きになってください。

こんな感情的な言葉より今すぐサブスク開いてください。

 

でも、ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。

 

いつもより感情的で前頭葉直通な文章です。ただ、愛はいつもより多めに前に出してみました。

当ブログの一番最初の記事では『ONE MORE SHABON』を本気で考察していますので、

そちらもよろしければ。